ハワイ日系人の歩み

二世退役軍人が戦後に遺したもの

二世の退役軍人は偏見を前に、自分たちの世代と 未来の世代が平等の機会を得られるよう多くの犠牲 を捧げ、リスクをとりました。彼らの従軍中の名誉あ る記録は、ハワイにおいてよりオープンな社会を構築 することにつながりました。

戦争から戻ってきた多くの二世の退役軍人は大学 を終え、ビジネスマン、医者、弁護士、教師や政治家 になりました。

二世の退役軍人は、以下のようなハワイと米国の 歴史の中で欠かすことのできない場面で、重要な役 割を果たしました。

  • 1952 年 — 日系一世及び他のアジア系移民に米 国籍を認める法律の成立。
  • 1954 年 — ハワイにおける民主党の台頭。
  • 1959年 — 米国の50番目の州として、ハワイ州へ の昇格。
  • 1988年 — 第二次世界大戦中に抑留された者へ の補償を認める「1988年市民の自由法」の成立。

1952年、二世の退役軍人の尽力もあり、日系一世は米国籍を取得することがで きるようになった。カリフォルニア州フレスノにて(1955年)。

多くの二世は戦後、ハワイ準州の議員に選出され、ハワイを州に昇格させる ために尽力した(1950年代後半頃)。

二世の退役軍人はハワイの州への昇格のための運動を率いた (1959年頃)。

ハワイ州選出の連邦議員。ジョン・バーンズ知事及びリンドン・ジ ョンソン大統領とともに。ハワイ州ホノルルにて(1960年代)。

1988年市民の自由法に署名するロナルド・レーガン大統領。ワシントンDCにて(1988年8月10日)。

Nisei Veterans Legacy