ハワイ日系人の歩み

欧州での戦争

1942年6月に結成された第100大隊は、1943年9月 に戦闘に加わりました。第100大隊は、戦闘中に出し た死傷者の多さゆえ、戦闘中に死傷した軍人に送ら れる勲章の名前をとって「パープル・ハート大隊」と呼 ばれました。1944年6月になり、第442連隊が欧州に 到着すると、第100大隊は第442連隊に統合されまし た。他方で、第100大隊の際立った功績により、第100 大隊の名前を維持することが認められました。

第442連隊は、1943年2月に結成されましたが、今 でもその規模及び従軍期間に比して、米国陸軍史上 で最も勲章を受けた部隊とされています。当初の約 4,500名の志願兵のうち3分の2はハワイ出身でした。

二世たちはイタリア、フランス、ドイツで戦争を戦い ました。最終的に14,000人以上が第442連隊に従軍 し、第442連隊は部隊として8つの大統領勲章を授か りました。

1945年4月から5月にかけて、第442連隊配下の部 隊の一つであった第522野戦砲兵大隊は、ドイツのダ ッハウ収容所の収容施設の一つから、そしてダッハウ の死の行進から、捕らわれていた数百ものユダヤ人を 解放しました。

第442連隊戦闘団の二世がイタリアにてドイツ人 捕虜を取り戻しているところ(1944年)。

第100歩兵大隊の二世兵士。イタリアのサレルノ 近くにて(1944年)。

フランスにて。冬の厳しさも、ものともしない二世 兵士たち(1944年)。

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